●現在介助犬の実働頭数がゼロの茨城県へ初となる介助犬貸与へ向けて日本介助犬協会(https://s-dog.jp/)が12月3日より合同訓練を開始した
●コロナ禍の為、感染予防対策を徹底した上で合同訓練を実施している
肢体不自由者の日常生活を支える介助犬。落としたものを拾うなどの日常的な作業だけでなく、緊急連絡手段の確保として携帯電話を探して持ってくる等、もしもの時をサポートする、ユーザーにとっては極めて重要な存在だ。
茨城県は現在介助犬実働頭数ゼロという現状の中、日本介助犬協会にとって県内初の介助犬貸与へ向けた合同訓練を12月3日より開始した。3月に行われた体験入所の際の青戸さんと候補犬クレア 今回合同訓練に入ったのは茨城県にお住まいの青戸有紀さん。遠位型ミオパチ―と疾病による両上肢および両下肢機能障害があり、短距離であれば歩行器を使用して歩けるものの、長距離移動は簡易電動車椅子を使用して生活している。元々は当会のWith Youプロジェクト※1に興味を持ち、問い合わせをいただいたことをきっかけに、進行性の病気で将来に不安もある中、介助犬との生活に希望を持たれWith Youプロジェクトではなく介助犬を希望。実際に介助犬を持つことが出来たら就労もしてみたいとお話をして下さっている。
候補犬クレア青戸さんは12月3日から介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~(愛知県長久手市)にて宿泊しながら候補犬クレアとの訓練を行っており、その後、12月末頃からご自宅での在宅訓練を経て、指定法人による認定審査へ向かう。コロナ禍による合同訓練のため、基礎疾患を有することの多い肢体不自由者に対しては最大限の配慮が必要となる。協会ではコロナ禍以降合同訓練を中止していた時期もあったが、感染症予防を徹底した上で再開し、現在青戸さん以外にも愛知県にお住まいの方が認定を目指し合同訓練を行っている。
※1With Youプロジェクト
障がい者・障がい児の方等がいるご家庭に対し、細かく相談にのり、通常より長めのお試し期間を設けるなど、人と犬、両者の個性を丁寧にマッチングして犬を譲渡する取り組み【介助犬とは?】
肢体不自由者一人一人のニーズに合わせて特別な訓練を受けた犬のこと。落としたものを拾う、携帯電話を探して持ってくるなど日常生活のサポートをする。全国で57ペアしかおらず、介助犬がいればより豊かな暮らしができるとされる肢体不自由者は15,000人にのぼる。介助犬は無償で貸与されるが、その育成の約9割が企業・個人からの寄付や募金に頼っている。
茨城県初の介助犬貸与へ向けて、日本介助犬協会が合同訓練を開始|社会福祉法人 日本介助犬協会
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000058195.html